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【GAME PREVIEW】4/2関東リーグ1部前期1節vsVONDS市原FC「開幕戦からこれまで以上にモチベーションを上げて」

2023/3/31 22:01

カギを握る“シーズン序盤の戦いぶり

 関東サッカーリーグ1部の新シーズン開幕を前に、南葛SCの高橋陽一オーナー兼代表取締役は、“2度目の挑戦”に向けてこう口にした。

「関東リーグ1部の戦いについては、昨年1年間でさまざまな経験を積むことができました。個人的には、特にシーズン序盤の戦いぶりが大事になってくると思っています。昨年のようにつまずくことなく、いい形で開幕戦とそこから先の戦いを乗り切り、シーズンを通して優勝争いに絡める位置にい続けたい」

“シーズン序盤の戦いぶり”の重要性については、南葛SCで2シーズン目を迎えた稲本潤一と今野泰幸も強く認識している。その重要性を語るうえで、2人が口をそろえてポイントの一つとして挙げたのが、関東リーグ1部の試合数だった。

 例えば今シーズンのJリーグでは、J1は1チームあたり年間34試合、J2は42試合、J3は38試合を戦う。一方、関東リーグ1部のチームが年間を通じて行うリーグ戦は18試合。稲本は「試合数が多くないので、対戦相手やリーグ全体の様子を見ているような時間はまったくない」と指摘し、こう続ける。

「リーグ戦の入り方、そして序盤戦の5試合は、シーズンを戦っていくうえでとても重要になってきます。また僕自身は、関東リーグ1部の10チームに大きな実力差はないと見ています。だからこそ1試合1試合にものすごく重みがあるし、仮に連敗したり、負け癖がつくようなことがあると、あっという間に目標達成の可能性が消滅してしまう。決してそうならないように、僕ら選手は1つの試合が持っている価値の大きさを改めて認識し、開幕戦の時点からこれまで以上にモチベーションを上げて試合に臨むべきだと思っています」

 今野は自身のイメージを数字で表現する。

「Jリーグの場合、開幕のタイミングでコンディションを100%に持っていくチームもあれば、70~80%くらいに留めておき、徐々に調子を上げていくチームもある。その点で、関東リーグ1部を戦う南葛SCは、開幕時点で100%に合わせる必要があるのかもしれません。そして、1シーズンを長丁場だと思わず、“全試合が決勝戦”のようなスタンスで戦っていく姿勢が必要だと考えています」

「1つの試合が持っている価値の大きさを改めて認識すること」「“全試合が決勝戦”のようなスタンスで戦う姿勢が必要」という彼らの言葉は、2023シーズンの南葛SCにとって、常に意識すべき大事な心構えといえるだろう。

南葛SCのペースに持ち込むイメージ

 4月2日の開幕戦に向けて、「正直、楽しみな気持ちがすごく大きいです」と笑顔を見せる選手がいる。今年1月、開幕戦の対戦相手であるVONDS市原FCから南葛SCに加入した新井博人だ。

「昨シーズン一緒にプレーした選手たちと対戦するというのは、個人的にとても楽しみですね。ただ、元チームメートとはいえ、対戦するからには絶対に勝ちにいきます。球際や局面局面での競り合いはもちろん、チームとしても必ず試合に勝って勝ち点3を獲得するつもりです」

 2019シーズンからの3年間は、ギラヴァンツ北九州の一員としてJリーグの舞台も経験した新井。攻守においてアグレッシブにボールに関わる左ウイングバックは、VONDS市原FCの特徴をこう説明する。

「VONDSは選手一人ひとりの運動量が多く、全員がハードワークして戦うチーム。南葛がボールを保持しているときには、おそらく前線から積極的に追いかけてくると思います。でも、そこで慌てることなく相手のプレッシャーをうまくはがすことができれば、自然と南葛のペースに持ち込んでいけると思っています」

 2014年の関東リーグ1部昇格以来、VONDS市原FCは毎シーズンのように上位に食い込み、2017年と2019年にはリーグ制覇を成し遂げたこともある強豪だ。それでも、昨シーズンに続き「JFL昇格」を目指す南葛SCにとっては、この開幕戦で目標達成に向けた重要な一歩を踏み出さなければならない。ベテラン勢の存在感と新戦力がもたらす躍動感を前へ進んでいく力に変えながら、南葛SCは2023シーズンのリーグ初戦に挑む。

【試合】
第57回関東リーグ1部 前期1節 vs VONDS市原FC

【日時】
2023年4月2日(日)16:00キックオフ

【チケット】
https://www.nankatsu-sc.com/36793.html

【音声】
試合実況・解説あり

【配信先】
南葛SC YouTube