2025シーズンまで南葛SC WINGSに所属しておりました佐藤幸恵選手が、今シーズン限りで現役を引退することとなりましたのでお知らせします。これまでの温かいご支援、ご声援、誠にありがとうございました。以下、本人からのメッセージです。

■佐藤幸恵選手コメント
リリースの通り、2025シーズンをもって引退することにしました。
南葛SCに関わる皆様、そして私のサッカー人生に関わってくださった全ての皆様、本当にありがとうございました。またサッカー活動に理解と応援をしてくださった企業の方々には本当に感謝しています。

22年間、人生全てを捧げてきた大好きなサッカーを辞めるという決断は、これまでの人生で1番大きな勇気と覚悟が必要でした。

引退理由は、一般企業で働く私にとって仕事とサッカーの両立が難しくなってしまったからです。
フルタイムでの仕事後に休む暇なくサッカーの練習、帰宅後に残業という生活が毎日続くなかで、この生活が苦しく、しんどくなってしまいました。
それでも練習に行くと大好きなサッカーに夢中になれて、幸せを噛み締めていました。
今シーズンで引退すると決めたのは今年の初めでしたがこの1年間、何度も悩み考えてきました。公式戦後には、やはりサッカーを続けたいという気持ちが大きくなりました。
悔しい気持ちをするほど、むしゃくしゃしている時ほど、ここまでバカみたいに熱くなれるサッカーを手放したくない気持ちが大きかったです。
それでも、今の生活と、サッカー選手としての寿命とこの先の人生を考えた時、サッカーを諦めるべきとの選択を取りました。

兄の真似をしてサッカーに出会い、遊び感覚で楽しくボールを追いかけていた幼稚園時代、男子に混じってひたすら走り込み、サッカーの基礎や原理を学び、コーチからも親からも怒られまくった小学時代。周りについていくので必死だった中学生時代。1番の挫折を経験した高校時代。勝つことがこんなにも難しいことなのかと痛感した大学時代。仕事との両立に苦労しながらも大好きなサッカーができている幸せを噛み締めサッカーを全力で楽しんだ社会人時代。どの経験、どの瞬間も私にとっては宝物です。

私1人ではここまでサッカーを続けることは出来ませんでした。サッカーを通して出会った仲間たち、私に関わってくださった皆様、本当にたくさんの支えがあって22年間幸せなサッカー人生を送ることが出来ました。

特に全面協力でどんな時も寄り添ってくれた両親には頭が上がりません。
私のサッカー人生は家族総力戦でした。
旅行先にもボールを持参しサッカーをしたこと、佐藤グラウンドと名付けた和室でサッカーをして襖や障子が常にボロボロだったのは懐かしい思い出です。
毎週末必ず試合に来てくれて、試合後は自分で撮ったビデオで試合を振り返るほど熱心な両親のお陰で、ここまで負けず嫌いでサッカーバカに成長しました。私がサッカーをしていることであなたたちが喜んでくれるから、辛い日々も乗り越えここまで続けることができました。
一緒に歩んだサッカー人生、本当に大変だったと思います。お疲れ様でした。
本当にありがとうございました。

これからは高熱が出ても点滴して試合に出ることはないし、足を骨折しても、松葉杖になっても、気合いと根性でサッカーをすることはないと思います。もう自分のプレーや試合の結果にイライラしたりストレスを感じたり、悔しくて堪らない夜を過ごすこともないと思います。

ただ同時に、心の底から熱くなることも、ワクワクすることも、勝った時の喜びもゴールした時の喜びも、また悔しさをエネルギーに変えて這い上がることも味わえなくなると思うと寂しく思います。
サッカー中心の生活で生きてきたこと、本当に多くのことを犠牲にしながらも人生をサッカーに捧げてきたことを誇りに思います。

これからは自分の決めた道を正解にするために、これからの人生をより良いものにしていきたいと思います。

今まで本当にありがとうございました！！！
めちゃくちゃ楽しかったし幸せなサッカー人生でした！！！！！