2025/12/17 12:15

東京都葛飾区を拠点に関東サッカーリーグ1部で活動する南葛SCの事業本部長であり、元サッカー日本代表、岡野雅行氏(53)が、12月2日(火)、東京拘置所(東京都葛飾区小菅)にて職員約200名を対象に講話を行いました。
「野人」の愛称で親しまれた岡野事業本部長ですが、進学先の高校にはサッカー部が存在せず、自ら部を立ち上げ、経験のない仲間とともに練習を積み重ねた経験を紹介。「大差で負けてばかりだったが、そのつらい体験が今に生きている」と振り返りました。
また、日本中を歓喜させた1998年フランスW杯出場を決めたイラン戦の決勝ゴールについても言及。「逃げずに戦ったからチャンスがきた」と、逆境に向き合い続けた姿勢の重要性を語りました。
東京拘置所によると、全国の刑務所・拘置所職員を対象にした調査で約4割の職員が「仕事にやりがいや使命感を持てない」と回答。職員のモチベーション向上と意識醸成の一環として、今回の講話が実現しました。
岡野事業本部長は自身の挑戦と挫折、成功体験をもとに、目の前の困難とどう向き合うか、仲間と働くことの意義、努力が報われる瞬間の尊さについて、時に熱く、時に笑いを交えて語り、参加した職員たちは熱心に耳を傾けていました。南葛SCは、ホームタウン葛飾において、スポーツを通じた地域連携・地域貢献活動をこれからも推進してまいります。
■ 登壇者
岡野雅行(南葛SC 事業本部長)
■ 主催
法務省 東京矯正管区 東京拘置所・南葛SC

▶左から東京拘置所・竹内総務部長、南葛SC・岡野雅行、東京拘置所・山本所長