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【GAMEPREVIEW】6/9全国社会人サッカー選手権大会 関東予選準決vsSHIBUYA CITY FC「自分たちの力を信じて」

2024/6/8 20:52

JFL昇格を目指すチームにとって全社は“単なる全国大会”ではない

2024年6月9日、南葛SCは「第60回全国社会人サッカー選手権大会」の関東予選E組・準決勝に臨む。

「全国社会人サッカー選手権大会」(以下、全社)とは、地域リーグ(北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国、四国、九州、都道府県リーグなど)に所属するチームの中から、“各地域の予選”を勝ち抜いた32チームが出場する大会のこと。

南葛SCにとって9日の試合は、全社の“関東予選・準決勝”に当たる。この準決勝、そして16日の決勝を制すると、“関東代表”として全社(全国大会)への切符を手にすることができるのだ。

南葛SCをはじめ、「JFL昇格」を目標に掲げるすべてのチームにとって、全社は“単なる全国大会”ではない。この大会には、次のステージに進んでいくための要件が備えられているのである。

“全社経由”で「地域CL出場→JFL昇格」という過程を構築することも

南葛SCが「JFL昇格」を果たすためには、明確な条件がある。それは、11月に開催予定の「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ2024」(以下、地域CL)で、2位以内に入ること。

では、どうすれば「地域CL」に出場することができるのか。現在の南葛SCには、2つの方法がある。

【地域CLに出場する方法①】
関東サッカーリーグ1部で優勝する

現在の南葛SCは、第6節を終えた時点で3勝1分け2敗、勝ち点10という成績で4位につけている。首位・東京23FCとの勝ち点差は5ポイントであり、この先まだ12試合が残されていることを考えると、さまざまな可能性をイメージすることもできるだろう。

【地域CLに出場する方法②】
全社で3位以内に入る

仮に関東リーグ1部の最終順位が2位以下だったとしても、全社で3位以内を確保できれば、地域CLへの出場権を獲得することが可能。つまり、“全社経由”で「地域CL出場→JFL昇格」という過程を構築することもできるのだ。

その第一歩となる試合が、今回のSHIBUYA CITY FCとの関東予選・準決勝ということになる。

毎日のトレーニングを通して伝わる風間監督からのメッセージ

昨季の南葛SCは、関東予選・決勝で敗れ、全社への出場権を獲得することができなかった。GK1中林洋次は改めて全社の重みを口にした。

「全社という大会は、JFL昇格に向けた2本の大きな道筋の1本になります。SHIBUYA CITY FC戦から、選手全員がその重要性をしっかりと認識した上で大会に臨まなければならない。昨年、関東予選の決勝で全社への道が断たれたことで、南葛SCに関わる誰もがしんどい思いをしたことは事実です。そのあたりも踏まえ、気持ちの大切さという部分をみんなに伝えていきたいと思っています」

風間八宏監督が就任して約5カ月が経過した。4月に38歳を迎えたベテランGKは、毎日のトレーニングを通して、「『その年齢になってもうまくなれるよ』という風間さんのメッセージが伝わってきます」と笑顔を見せる。

「個人的には、『ボールを大切にするためにはどうするべきか』というところの捉え方や見え方が変わった気がします。例えば、GKのところでただ単にクリアをする。そのボールが相手の矢印に引っ掛かると、さらに大きな勢いを持ってこちらに向かってこられます。その点では、簡単に逃げることで自分たちのピンチにつながる可能性もありますし、『相手に取られないように』『ゴール前で失わないように』と考えることだけがすべてではないんだなと。今は南葛SCの一員として、GKもチーム全体でやろうとしているサッカーをしっかり貫くことが、勝つための近道なのだと感じています。もうすぐ半年になりますが、風間さんの下では『意識一つで変わることができる』という部分を実感しながら、日々練習に取り組むことができています」

見ている人たちにおもしろいと感じてもらえるようなサッカーを

SHIBUYA CITY FCとは、3月17日の東京カップ2次戦準決勝以来、約3カ月ぶりの対戦となる。前回はMF17佐々木達也のゴールで先制したものの、90+5分に失点を喫し、最終的にはPK戦を制して決勝へと駒を進めることができた。

DF2長島武は、前回対戦時のSHIBUYA CITY FCの印象をこのように表現する。

「縦への突破やクロスをはじめ、全体的にシンプルなプレーで攻撃を仕掛けてくることが多かった印象があります」

直近のリーグ戦2試合は、1分け1敗と白星がない南葛SC。それでも長島は、SHIBUYA CITY FC戦に向けた意気込みをこう語った。

「チーム全体にも僕自身にも、ここ2試合の結果を引きずるような感覚はありません。前回、SHIBUYA CITY FCと戦ったときよりも確実にレベルアップできていると思うので、今の自分たちにできることをピッチの中で思い切り表現したい。特に変わった部分としては、フリーであればみんな積極的に前を向きますし、あの頃よりもボールがしっかり止まるようになってきました。それらが積み重なって、3カ月前と比べてシュート数が増えたと感じます。全社が大事な大会であることは分かった上で、変に力むとかそういうことはないし、自分たちの力を信じて、見ている人たちにおもしろいと感じてもらえるようなサッカーをしていけば、結果は自ずとついてくると思っています」

自分たちの力を信じて――第60回全国社会人サッカー選手権大会 関東予選E組準決勝、SHIBUYA CITY FC戦は6月9日11:00キックオフ。全社に向けて、この試合も南葛ファミリー全員でともに戦おう。

大会:第60回全国社会人サッカー選手権大会 関東予選E組 準決勝
日時:2024年6月9日(日)11:00キックオフ
対戦:南葛SC vs SHIBUYA CITY FC
会場:清瀬内山運動公園サッカー場A面
配信:https://www.youtube.com/watch?v=FQyvnsqnvi4
トーナメント表:https://www.goalnote.net/detail-standings-tournament.php?tid=16081