TOP

NEWS ニュース

【GAMEPREVIEW】5/19関東リーグ1部第5節vsVONDS市原FC「前半戦、大一番の戦い」

2024/5/18 20:40

上位戦線に踏みとどまれるか、それとも一歩後退するか

2024年5月19日、南葛SCは第58回関東サッカーリーグ1部第5節に臨む。今節の対戦相手は、VONDS市原FCである。

2014年から関東リーグ1部を主戦場とし、今季で11年目。2017年、2019年、そして直近の2023年にリーグ制覇を成し遂げている。昨季は全国地域サッカーチャンピオンズリーグの決勝ラウンドで2位となり、JFL昇格まであと一歩というところまで迫った。

南葛SCにとって、リーグ戦の対戦成績は3連敗中となっている。

【2022年】
・前期9節(A)2○0[得点者]佐々木竜太、岡田翔平
・後期9節(H)0●1

【2023年】
・前期1節(H)0●1
・後期1節(A)0●1

中でも昨季の2試合は、それぞれ終了直前の85分と84分に決勝点を献上。後期1節を終えた後、MF19玉城峻吾は「相手にとって、狙いどおりの展開だったのではないかと思う」と悔しそうに振り返った。

今季の関東リーグ1部でも、VONDS市原FCは持ち前の勝負強さを発揮している。4試合を戦って、失点数はリーグ最少の2。10チームの中で唯一の無敗を誇り、勝ち点10で首位に立つ。

◆今季の関東リーグ1部、第4節終了時点の成績
【VONDS市原FC】
1位|勝ち点10|3勝1分0敗|7得点2失点
【南葛SC】
3位|勝ち点9|3勝0分1敗|9得点3失点

南葛SCは現在、VONDS市原FCを勝ち点1差で追う3位。シーズン中盤戦に向けて、上位戦線に踏みとどまれるか、それとも一歩後退するか――。前節の桐蔭横浜大学FC戦で2ゴールを挙げ、南葛SCを3連勝に導いたFW22奥原零偉は、試合直後のヒーローインタビューで「前半戦、大一番の戦い」と今節の位置づけを表現した。

奥原零偉が誓うさらなる進化

今季の南葛SCにおいて、存在感を示し続けている選手の一人が奥原だ。エリース東京FCとの東京カップ決勝ではハットトリックをマークし、関東リーグ1部では現在2試合連続得点中。4試合で3ゴールを挙げており、得点ランキングでは首位タイに名を連ねる。本人も手応えを感じている。

「今年は、チームの全員が常に前を見ながらパスをつなごうとしているので、昨年と比べてシュートを打つシーンが増えました。また個人的には、風間(八宏)監督のもとで、シュートを打つ前の動きの質を高められていると感じます。練習中は、風間監督が指摘してくれる動き方を実践して、自分の中でできるものとできないものを把握しながら、状況に適した動きを選択できるように取り組んでいます。そのため、慌ててゴールを狙うような場面が減り、いつも落ち着いてシュートを打てるようになってきた。自分で運びながらシュートまで持っていく形も作れているし、今年はフィニッシュのバリエーションを増やせている実感があります」

風間体制になって4カ月が経過した。奥原はミーティングの一場面を用いつつ、さらなる進化を誓う。

「風間監督のもとで、止める・蹴るなどの要素を突き詰めていけばいくほど、自分にはまだまだ足りないものが多いと感じます。現時点では、今の自分にできることが出せているだけであって、できることをさらに増やすため、もっとアップデートしていかなければいけない。練習前のミーティングで、風間監督は“進化”という言葉を使っていました。できないところを修正するというより、それを“進化”させ、成功させることが重要になってくる。個人的にも、向上心や学ぶ意識は常に持ち続けているつもりです」

そして、ゴールについてこう続けた。

「今は昨年よりもシュートを打つことができていますが、周りが僕を生かしてくれているシーンがたくさんあります。その意味では、一選手として、自分に何ができるかという部分をもっと追求していかなくてはいけない。周りありきの自分だけではダメだと思うし、自分自身の力をもっと身につけて、さらに多くのゴールを決められたらと思っています」

チームとして意識すべき現在の課題

VONDS市原FC戦に向けたポイントの一つに、奥原は「手堅さを持つチームを前に、今年の南葛SCの攻撃力がどこまでやれるか」という部分を挙げた。同時に、試合の運び方についても、前節の桐蔭横浜大学FC戦を振り返りながらこう触れる。

「桐蔭横浜大学FC戦、チームとしての入り方はすごくよくて、自分たちのペースで試合を運べていました。ただ、ここまでのリーグ戦4試合を通して言えることですが、相手がこちらのペースに慣れてくると、ボールを持たれる時間帯が徐々に増えていく。そういった展開が続くと、前節のようにボール保持者に寄せ切れない一瞬のタイミングでシュートを打たれたり、相手のシュートが別の選手に当たってゴールに吸い込まれるシーンにつながることもあります。これらはすべて僕らの詰めの甘さ。相手に隙を与えないという部分は現在の課題なので、チームとして強く意識して戦いたいと思っています」

前述のとおり、奥原は今節を「前半戦、大一番の戦い」と捉えている。

「今後のリーグ戦の行方を大きく左右するようなゲームだと位置づけています。今年はどういうメンバーで試合に臨むのか、直前になるまで本当に分かりません。だからこそ、一人ひとりがライバル意識を持っているし、全員が試合に出るという高い意欲を持って日々の練習に取り組んでいます。その面では、誰が出ても不安要素はないし、いい結果を手にできる自信もある。チーム全体でもっと高め合い、全員の力で勝ちを持ってこられるような試合にしたいと思います」

前半戦、大一番の戦い――関東リーグ1部第5節、VONDS市原FC戦は5月19日16:00キックオフ。今節も南葛ファミリー全員でともに戦おう。

大会:関東サッカーリーグ1部第5節
日時:2024年5月19日(日)16:00キックオフ
対戦:南葛SC vs VONDS市原FC
配信:https://www.youtube.com/watch?v=mu_93CgdS5E
チケット情報:https://teket.jp/3835/34380
イベント情報:https://lp.nankatsu-sc.com/20240519/