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【GAMEPREVIEW】5/5関東リーグ1部第4節vs桐蔭横浜大学FC「南葛ファミリーにとって大事な試合だからこそ」

2024/5/4 23:20

印象深いエピソードが生まれた昨季の直接対決

2024年5月5日、南葛SCは第58回関東サッカーリーグ1部第4節に臨む。今節の対戦相手は、桐蔭横浜大学FCである。

桐蔭横浜大学FCは、桐蔭横浜大学サッカー部を母体に2013年から活動を開始。神奈川県社会人サッカー3部リーグからキャリアをスタートさせ、2017年以降は関東リーグを主戦場としている(1部、2部含む)。

南葛SCにとって、昨季の直接対決は1勝1分け。DF29下平匠の決勝弾でようやく手にしたリーグ戦初勝利や、MF8稲本潤一の南葛SC加入後初ゴールなど、2試合それぞれからは印象深いエピソードが生まれている。

【2023年】
・前期3節(A)1○0[得点者]下平匠
・後期3節(H)2△2[得点者]稲本潤一、関口訓充

ちなみに2021年12月25日、南葛SCは関東リーグ2部2位として、同年1部10位だった桐蔭横浜大学FCと「1部・2部入れ替え戦」を戦っている。クリスマスに行われた試合では、佐々木竜太、FW33河本明人らがゴールを挙げて4-1で勝利し、現在に通じる関東リーグ1部昇格を成し遂げた。

また今季は、桐蔭横浜大学サッカー部からDF24田中大生MF6中村洸太MF28神田洸樹の3選手が南葛SCに加入。恩師や後輩たちの前で、彼らがどのようなプレーを見せるかも注目点の一つだろう。

大前元紀が触れる今後に向けた伸びしろ

南葛SCの開幕3試合の成績は2勝1敗。キャプテンの一人を務めるFW88大前元紀は、ここまでの戦いぶりを振り返り、ポジティブな面をこう語る。

「開幕戦は落としましたが、ここ2試合は複数得点を挙げ、さらには無失点で勝つことができています。1試合の中では何度か大きなピンチを迎えるシーンもありますが、みんなでしっかり守り切り、得点が奪えているという部分は評価できるポイントとして捉えています」

また、今後に向けた伸びしろについてはこう触れる。

「前節もそうでしたが、ボールを持つことはできていると思っています。ただ今後は、持つだけでなく、もっと相手が嫌がるような攻撃を仕掛け続けなければならない。ボールを持たされているという感覚ではなく、相手にとって嫌なところを見極めながら、もっと前にボールを送り込んでいく。前の選手に当てるパスをより増やしていければ、さらにおもしろいサッカーが展開できるのではないかと思っています」

大前が言う「前の選手に当てるパス」の受け手として躍動しているのが、静岡産業大学出身のFW42加藤政哉だ。本人は、南葛SC加入後の変化をこう表現する。

「これまでは、“止める”という定義が曖昧な状態のままサッカーをやってきた感覚があります。中でも、味方のセンターバックからパスをもらうために落ちるタイミングや、ボールに触れた瞬間の止め方という部分は特に曖昧でした。それが今では、風間(八宏)監督のもとで日々練習に取り組み、徐々にボールを止められるようになってきた。しっかりとボールを止められた時には、相手のマークの仕方や人数がどういう状態であろうとも、自分がやりたいようなプレーができているし、サッカーをしていて楽しいと感じられる。だから試合中は、何よりも“止める”ことを意識しながらピッチに立っているんです」

南葛SCでの取り組みは、選手としての幅の広がりにもつながっている。加藤が続ける。

「今までは、前線から落ちてきてボールをもらうというより、サイドに張っていて、そこから仕掛けていくようなスタイルが得意でした。だから基本的には、常に前向きの状態でプレーしていたんです。落ちてボールを受けてから何かアクションを起こすというのは、どちらかというと苦手なタイプでした。この点は、南葛SCに加入してから“止める”という部分を徹底的に追求することで、ピッチでうまく表現できるようになった感覚があります」

加藤政哉が口にする結果へのこだわり

大前はここまでの3試合で2得点2アシストを記録。チームの総得点6のうち、実に4得点に関与している。それでも、34歳のエースが自身の成績にうぬぼれることはない。

「3試合を振り返れば、個人的にもっと決められた場面があったので、数字に満足することはできません。まだまだチャンスはありますから、もっとゴール数を増やしていきたいですね」

結果に関してベテランが落ち着いた口調で話をするのに対し、22歳の新鋭はフレッシュな言葉を口にする。加藤が言う。

「個人的には、少しでも早く結果を出したいし、できることなら今すぐにでも出したい。そのためにも、ゴール前でどれだけシュートに持っていけるか、何本シュートを打てるかという部分が大事になってくる。もっともっとチャンスに絡みながら、シュート本数を増やしていきたいと思っています」

今節は、ファン・サポーターの皆さんにとっても、選手やスタッフにとっても、待ちに待った奥戸総合スポーツセンター陸上競技場での今季初戦。“奥戸初陣”となる加藤だが、その重みは十分に理解している。

「もちろん、ファン・サポーターの皆さんや試合を見てくれている方々に、『楽しい』と思ってもらえるような試合をしたいという気持ちは持っています。その上で、2024年の“奥戸初戦”という南葛ファミリーにとって大事な試合だからこそ、僕としては結果を出したいし、出さなければいけないと思っています。皆さんを楽しませつつも、今節はとにかく結果を出しにいく。この気持ちが何よりも強いです」

南葛ファミリーにとって大事な試合だからこそ――関東リーグ1部第4節、桐蔭横浜大学FC戦は5月5日16:00キックオフ。今節も南葛ファミリー全員でともに戦おう。

大会:第58回関東サッカーリーグ第4節
日時:2024年5月5日(日)16:00キックオフ
対戦:南葛SC vs 桐蔭横浜大学FC
会場:奥戸総合スポーツセンター陸上競技場
配信:https://www.youtube.com/watch?v=bKV7Ljo9od8
イベント一覧:https://lp.nankatsu-sc.com/20240505/