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【GAMEPREVIEW】4/28関東リーグ1部第3節vsヴェルフェ矢板「風間監督に率いられたチームらしく」

2024/4/27 19:31

両チームの直近の対戦は約5カ月前

2024年4月28日、南葛SCは第58回関東サッカーリーグ1部第3節に臨む。今節の対戦相手はヴェルフェ矢板だ。1978年に創設された歴史あるクラブで、2000年以降は20年以上にわたり、関東リーグを主戦場としてきた(1部、2部含む)。今季は6シーズンぶりに関東リーグ1部を戦う。

南葛SCとヴェルフェ矢板の直近の対戦は約5カ月前。昨年11月26日、第16回KSL市原PENALTYカップの準決勝である。気温5度、さらには雨という難しい環境で行われた試合は、南葛SCが2-0で勝利。49分に大前元紀、75分に奥原零偉が得点を挙げた。

前節終了時点で、今季のリーグ戦の成績はともに1勝1敗の勝ち点3。得失点差で南葛SCが4位(得点2・失点1)、ヴェルフェ矢板が5位タイ(得点2・失点2)となっている。今節は接戦となる可能性も十分にあるだろう。

風間監督が練習前のミーティングで伝えたこと

東京ユナイテッドFCを2-0で下し、今季のリーグ戦初勝利を挙げた第2節から2週間。風間八宏監督は練習前に何度か選手全員を屋内に集め、映像を交えながら現状の課題や今後の狙いについてレクチャーした。そのポイントの一つを、森永耀晟はこう語る。

「風間監督から伝えられたのは、“止める”についてもう一度しっかり意識しようということでした。練習の冒頭で久しぶりに2人組の対面パスが取り入れられましたし、“止める”いう部分がより鮮明にフォーカスされました。だからこの2週間、練習でも練習試合でも、ボールを“止める”ことの大切さを意識しながら、選手全員がプレーしていたように感じます。ボールを止めたからこそ次があるわけで、止められなかったらその先は何もない――このスタンスで、“止める”という部分を重点的にやってきました」

ボールを“止める”ことの重要性とその再認識については、多くの選手が実感している。森山翔介もその一人だ。森山は過去と現在を比較して、自身の進化をこう述べる。

「今までは、トラップが多少ズレたとしてもあまり気にしなかったというか、ミスをしても身体能力でどうにかカバーすればいいと考えていたところがありました。それが今年からは、風間監督のもとで“止める”という部分をより意識するようになりましたし、試合中も“止める”ことを第一に考えています。どのような状況でも、きちんとボールを“止める”ことができれば、自分の視野が一気に広がっていく――こういう感覚をつかめたことは、一選手としてとても大きな収穫になっています」

風間監督の言葉と自身のプレースタイルの共通点

映像ミーティングを通して、風間監督が選手たちに伝えたことがもう一つある。それが、プレーの連続性に関することだった。森永は、自身の特徴を踏まえながらこう話す。

「風間監督は、攻撃でも守備でも“関わり続けること”の大切さを常時指摘してくれます。攻撃時には常にボールに対して顔を出し、守備時にはすぐにそれぞれのポジションに戻って、そこからまた出ていくという意識を植えつけてくれている。自分としては“動き続ける”という部分が選手としての特徴でもあるので、ボールに関わり続けるという面においては、この先も意識してやっていきたいと思います」

風間監督の言葉とマッチするという点では、森山のプレースタイルも見逃せない。相手DFとの駆け引きを武器とする背番号18は、今後に向けた意気込みをこう口にする。

「最近は、前線3枚の右をやらせてもらうことが多いのですが、駆け引きの際にまず意識しているのが、相手DFの背後を狙うということです。風間監督はいつも『センターバックを攻め続ける』『相手を休ませない』と話しています。自分の得意なプレーも、まずはセンターバックを中心としたDF陣の裏を取る動きであり、僕のアクションに相手が食いついてきたら今度は足元で受けるという選択肢もある。だからこそ、常に相手に向かい続ける姿勢は意識していようと思っています」

2人が口にする存在感と結果の追求

関東リーグ1部戦第3節に向けて、森永は対戦相手を過剰に意識するのではなく、矢印を自分たちに向ける。

「止める、蹴る、外すをはじめ、どこまで自分たちがプレーの細部にまでこだわってやっていけるかどうか。今節はアウェイでの試合になりますが、風間監督に率いられた南葛SCらしいサッカー、つまり得点をいっぱい取って、見てくれている方々に楽しさを感じてもらえるようなサッカーを表現したい。その中で出場機会をもらえた時には、皆さんに『森永、頑張っているな』と思ってもらえるような存在感と結果を示したいと思っています」

存在感と結果。この2つを意識しているのは森山も同様だ。

「昨年はケガで1シーズンを棒に振りました。だからこそ、今はサッカーができる喜びを日々感じています。同時に、今年は南葛SC加入3年目のシーズンになりますから、自分にとっては“勝負の年”。スタメンだろうが途中出場だろうが、今年の南葛SCでは1試合に1回は決定的なシーンが巡ってきます。そのチャンスを次こそは決め切りたい。プレーの内容や質を追い求めることはもちろん、目に見える結果を残すという部分は人一倍意識しているつもりです」

風間監督に率いられたチームらしく――関東リーグ1部第3節、ヴェルフェ矢板戦は4月28日11:00キックオフ。今節も南葛ファミリー全員でともに戦おう。

大会:第58回関東サッカーリーグ1部 第3節
日時:2024年4月28日(日)11:00キックオフ
対戦:ヴェルフェ矢板 vs 南葛SC 
会場:緑新スタジアムYAITA(観戦無料)
配信:https://www.youtube.com/watch?v=4hM1O2vBHbY