前期2節に苦杯を喫した十文字高校をホーム奥戸に迎えた今節は、南葛SC WINGS初の冠マッチ『国際貿易DAY』として行われた。U-17日本女子代表選手を擁し、得点ランキングにも複数人が名を連ねるリーグ屈指の攻撃力を誇る十文字高校に対して、松本彰監督は、これまでのスタメンから大きな入れ替えを敢行する。

CBは岡田真波に代わり、大河原美和が9か月ぶりにスタメンに名を連ね、今季新加入の中原藍と堀井綾乃がSBとして起用された。戦列を離れた呉娟花に代わって菅野永遠がボランチを務め、トップ下はサイドのスペシャリスト佐藤幸恵に託した。試合は序盤から十文字高校が推進力を見せるが、WINGSも縦に線を引くパスでゴール前まで迫るがシュートが遠い。

先制はWINGS、前半アディショナルタイム1分。左サイドをドリブルで持ち上がった堀井が相手DF陣を引き付けて、右足のアウトフロントで押し出すようにパスを出す。ボールは中央で呼び込む堤夏穂に届き、GKとの1対1を制してネットを揺らした。堤はこれがWINGSでの初得点。

ハーフタイムで広瀬永里香に変えて門司恵音を投入。同じFW同士の交代は、この1か月で最も成長を感じた一人（松本監督談）という門司への期待の表れだ。門司はこれが初めての奥戸公式戦のピッチとなる。

しかし、後半30分にコーナーキックから失点を許し、同点に追いつかれると、その後WINGSは果敢に攻めるが追加点を奪うことができず、結局試合はドローのまま終幕した。次は7月13日、アウェイ扱いの奥戸総合スポーツセンターで日体大SMGサテライトと対戦する。