TOP

NEWS ニュース

【GAME PREVIEW】3/17東京カップ2次戦準決勝vsSHIBUYA CITY FC「常に攻め続ける」

2024/3/16 22:37

チームのリズムと試合の流れを変えた風間八宏監督の采配

2024年3月10日の東京都社会人チャンピオンシップ(東京カップ)2次戦1回戦、南葛SCは東京蹴球団を4-1で下し、2次戦準決勝へと駒を進めた。勝利の立役者の一人が、前半終了間際に同点ゴールを挙げた神田洸樹だ。今季、桐蔭横浜大学から加入したMFは、前半の戦いぶりをこう振り返る。

「前半は会場の雰囲気に飲まれてしまったところがあり、選手一人ひとりが堅く、プレーが噛み合わない部分やミスがたくさんありました。結果的に、前半のうちに同点に追いつけたことはあの試合の南葛SCにとって大きなことだったと思うし、自分としてもああいう場面で加入後初ゴールを挙げられたことは、チームの緊張をほぐせたという部分も含めてうれしかったです」

最終ラインの中央で存在感を示した柳裕元も、「2024年の初戦ということで、立ち上がりは緊張感があって、練習でやってきたことをうまく出せていなかった」と口にする。チームのリズムと試合の流れを変えたのは、早いタイミングで1枚目の交代カードを切った風間八宏監督の采配にあった。38分、指揮官は縦への推進力を持ち味とする佐々木達也を投入。柳が続ける。

「前半の半ば過ぎまでは、選手全員が足元へ、足元へというイメージでボールを動かしていて、ちょっと慎重になりすぎていたところがありました。でも達也が入ったことで、相手のディフェンスラインの裏を狙うという意識がはっきりと芽生えた。同時に、相手を敵陣深くまで下げることができたし、それによってピッチの中央にスペースを作れたことで、ボールをよりテンポよく回せるようになりました」

昨季の東京都1部王者。18試合でわずか10失点

3月17日、東京カップ2次戦準決勝は清瀬内山運動公園サッカー場で開催される。対戦相手は、東京都社会人サッカーリーグ1部に所属するSHIBUYA CITY FCだ。

その名のとおり、東京都渋谷区をホームタウンとするクラブは、約10年前の2014年2月にTOKYO CITY F.C. として設立(2021年より現チーム名)。ここ3シーズンは東京都1部を戦いの舞台とし、2021年は7位、2022年は3位と順位を上げ、2023年は16勝2敗の成績で1部リーグ初優勝を飾っている。特に目を引くのはその失点数であり、年間を通じて許したゴールはわずか10。18試合中、10試合でクリーンシートを達成した。

2023年からは、元南葛SCの布施周士選手が在籍。南葛SCでは、2020年から2022年における「東京都1部→関東サッカーリーグ2部→関東リーグ1部」という2年連続昇格に貢献した選手の一人だ。

SHIBUYA CITY FCを率いるのは、元プロサッカー選手の増嶋竜也監督。昨季から指揮を執り、前述のとおり就任1年目でリーグ優勝を成し遂げている。ちなみに1985年4月22日生まれの増嶋監督に対し、南葛SCのGK中林洋次は1986年4月28日生まれ。2人は千葉県の名門・市立船橋高校で、1学年違いの先輩後輩の関係だった。

勝利を収め、JFL勢が待つ次なるステージへ

東京蹴球団戦後の1週間、風間監督は特に技術面について手厚くアプローチを続けたきた。神田が説明する。

「やはり止める部分、技術の部分が求められています。前回の試合を考えても、勝てたことはよかったものの、技術の質をもっと高めていかないと、今後、対戦相手のレベルがさらに上がった時に苦しい戦いを強いられる。だからこそ、止めるという基礎的な部分をいま一度徹底しながら、この1週間準備してきました」

センターバックの柳、サイドMFの神田。それぞれの立ち位置や役割は異なるが、選手が持つべき意識、チームとしてのスタンスについては、南葛SCの一員として同じようなイメージを描けている。在籍3年目の柳はこう語る。

「攻撃時に前への意識が高いだけでなく、守備の時にもけっこう前からボールに向かっていきます。その時に、最終ラインの選手たちがついていかないと中央が空いてしまうし、前線の選手のプレッシャーが無意味になってしまう。だから、チームが前に行こうとしている時こそ、その後の展開を常に考えているつもりです。先週の試合でカウンターを受けた時には、相手とこちらの選手が同数になってしまうこともありました。ただ、それを怖がって引くのではなく、そういうシーンこそ僕らDF陣がしっかり潰し、二次攻撃、三次攻撃へとつなげていきたい。DFだから守備をするという考え方ではなく、次の攻撃につなげるために、そして常に攻め続けるために、ボールを奪いにいくという意識を持っています」

神田は「エンターテインメント」という言葉とともに、今後の展望をこう述べる。

「風間監督のスタイルはすごく独特で、今まで味わったことのない指導方法、サッカー観を日々実感しています。だから、自分としても風間監督のサッカーをどう表現すべきなのか、適切な言葉がまだ見つかっていないんです。その中で、やはり攻撃に特化している印象がありますし、“攻撃は最大の防御”という言葉が合うような気もしています。攻撃を続けていれば、守備をする時間は減らせると。個人的にも攻撃面はサッカーにおけるエンターテインメントだと思うので、やはり相手陣内に攻め込んでいくという部分は、チームとしてもっともっとおもしろいものにしていければと思っています」

天皇杯東京予選を兼ねたこの大会。SHIBUYA CITY FCに勝利することができれば、JFL(日本フットボールリーグ)に所属するチームとの社会人決定戦(4月10日予定)に進出することができる。次のステージに向けて柳が言う。

「ここで勝てれば、JFLのチームとの対戦に進むことができますから、そのためにも絶対に勝たなくてはならない試合。後ろから積極的に声を出し、少しでもチームの勝利に貢献したいと思っています」

常に攻め続ける――東京カップ2次戦準決勝、SHIBUYA CITY FC戦は3月17日13:30キックオフ。この試合も、南葛ファミリー全員でともに戦おう。

大会:2024年度 東京都社会人チャンピオンシップ 2次戦準決勝
日時:2024年3月17日(日)13:30Kick off
対戦:南葛SC vs SHIBUYA CITY FC
会場:清瀬内山運動公園サッカー場A面
配信:https://www.youtube.com/watch?v=SUZReO2bSLE
※アーカイブは残りません。ライブ配信のみとなります。