今節に向けた現在のチーム状況

　8月6日に開催された関東サッカーリーグ1部後期4節。今シーズン初めて先発フル出場した梶塚大哉は、栃木シティフットボールとの一戦をこう振り返る。

「栃木がどういうレベルのチームで、どういう戦い方をしてくるかという点は、個人としてもチームとしてもわかっていたつもりです。とはいえ、90分間を通じて攻め込まれる時間が長く、難しい展開が続きました。何よりも、栃木のチーム力の高さを実感しました」

　0-3というスコアで敗戦を喫した翌日以降、しばらくオフの期間を過ごした選手たち。今節に向けてのトレーニングは、8月12日から再開した。「誰もが前節の悔しさを抱えつつも、今節までいい意味で期間が空きました。それぞれ切り替えられていると感じるし、敗戦を引きずっている雰囲気はありません」。横須賀郁哉はチーム全体の現状をこう表現する。梶塚の口からも、前向きな言葉を聞くことができた。

「オフを挟んだことで、いいリフレッシュができました。オフ明けは、コンディションをグッと上げていくために、きついトレーニングが続いたんです。その中でも、一つひとつのメニューをみんなで盛り上げて、ポジティブに乗り越えられたと感じました。先週行ったトレーニングマッチでは、多くの点が取れたわけではありませんが、守備面ではゼロで抑えて勝ち切ることができた。チームはいい状態にあるかなと思っています」

試合を優位に進めていくために

　南葛SCとジョイフル本田つくばFCは、関東リーグ1部で過去3度対戦。結果は以下のとおり、3試合すべてが引き分けとなっている。

【2022年】前期2節（H）0△0、後期2節（A）1△1
【2023年】前期5節（H）1△1

　直近の対戦は、今年5月14日。0-1で迎えた90＋2分、大前元紀のFKを楠神順平が頭で合わせ、スコアを振り出しに戻した一戦である。この前期5節で、南葛SCデビューを果たしたのが横須賀だ。74分からピッチに立ち、攻守両面でアグレッシブな姿勢を披露した。

「今シーズンは、引き分けや負けている状況で使ってもらうことが多い。そのため、終盤の時間帯でもチームのパワーが落ちないように、むしろ自分が出たことでパワーアップさせられるように、という強い気持ちでピッチに立っています」

　梶塚は、ジョイフル本田つくばFCの若さに目を向ける。登録されている28選手の平均年齢は24.8歳だ。

「若さがもたらす勢いと、一人ひとりの技術の高さが印象的です。小柄だけれどうまい選手たちが、テンポよくボールを動かしていくイメージ。相手に主導権を握られてしまうようだと、ボックスの中での細かなワンツーやポストプレーなど、さまざまなアイデアを駆使して攻撃を仕掛けてくるでしょう。だから、まずは相手を勢いに乗せないこと。そのためにも、セカンドボールを絶対に拾う、球際で競り勝つといった、細かな作業を一つひとつこなしていくことが必要になってくる。序盤から自分たちで流れを引き寄せて、なおかつ先制点を挙げることで試合を優位に進めていきたいと思っています」

　細かな作業を一つひとつ――関東リーグ1部後期5節、ジョイフル本田つくばFCは8月26日17:00キックオフ。今節も、南葛ファミリー全員でともに戦おう。

大会：関東サッカーリーグ1部後期5節
日時：2023年8月27日（日）17:00KO
会場：セキショウ・チャレンジスタジアム
対戦：ジョイフル本田つくばFC vs 南葛SC
配信：https://www.youtube.com/watch?v=OZhyPGEAynY