TOP

NEWS ニュース

【GAME PREVIEW】7/23関東リーグ1部後期2節vs東京ユナイテッドFC「挑み続ける」

2023/7/22 23:27

攻撃時にも常にリスク管理を

 関東サッカーリーグ1部後期2節、南葛SCは敵地で東京ユナイテッドFCと対戦する。

 2023シーズンの関東リーグ1部は、前節から後半戦に突入。南葛SCは首位のVONDS市原FCと戦い、0-1で敗戦を喫した。85分に失点を許した前期1節のように、後期1節も84分という終盤の時間帯に決勝点を献上。玉城峻吾が「相手にとっては狙いどおりの試合展開だったと思う」と振り返れば、加藤威吹樹も「後半の最後の時間帯に、VONDS市原FCの勢いが増すことはわかっていたのですが……」と悔しさをにじませた。

 もっとも、現在はリーグ戦7週連続開催の真っ只中であり、あっという間に次戦を迎える。3バックの中央でプレーする加藤は、「あの時間帯での失点はとても残念でしたが、終盤のしのぎ方は今後に向けた課題と捉え、東京ユナイテッドFC戦に向けて集中したい」と、こう言葉を続けた。

「東京ユナイテッドFCは、若くて勢いのあるチーム。パスをつないで攻撃を組み立てることもできるし、カウンターを仕掛ける際のスピードも売りにしています。ここ最近、南葛SCは3バックを採用していて、守備の時間帯は5バックのような形にもなります。その点で、東京ユナイテッドFC戦では攻撃から守備へと切り替わった瞬間に、どれだけ早く最終ラインの陣形を整えられるかがポイント。南葛SCが攻撃をしている時間帯も、常にリスク管理のことを考えようと思っています。特に、瞬時にDF陣を各自のポジションに戻すこと、そして、しっかりと守備陣形を組んだ状態で全員でボールを奪いにいくことを意識しながら、みんなに対してコーチングしていきます」

南葛SCのサッカースタイル

 ボランチの玉城は、チーム全体の攻撃時のプレーに対して手応えを感じつつあるという。高木健旨監督が繰り返し発するフレーズを用いながら話を進める。

「高木監督は、『ボールを受けることを怖がらないように』とよく口にします。選手一人ひとりが、ボールを受けようという姿勢や意識を常に表現し続けること。これが南葛SCのサッカースタイルです。最近は、このような部分がこれまでよりもピッチ上で体現できるようになり、ボールを持つシーンや時間を増やせていると感じています」

 ボールに数多く触れるプレーは、自身の特長の一つでもある。だからこそ玉城は、VONDS市原FC戦で得た課題と、今後に向けた伸びしろに目を向ける。

「VONDS市原FC戦では、僕らボランチが攻撃に絡む回数が少なかった。また、ボールを受ける際も、その位置が低かったと感じています。前期8節の東邦チタニウム戦では、中盤の底からも思い切って前に出て行き、ゴール前でボールに関わり、結果的には得点につながるプレーもできた。だからこの先は、中盤で攻撃のリズムを作りながら、流れの中でゴール前にも攻め上がっていくようなシーンをできるだけ多く作りたいと思っています」

可能性が残されている限り

 南葛SCにとって、関東リーグ1部における東京ユナイテッド戦の戦績は以下のとおりだ。

【2022年】前期6節(H):1●4、後期6節(A):0●1
【2023年】前期2節(H):1●2

 決して相性のいい相手とは言えない。それでも、玉城は自然体で次戦に臨もうとしている。

「現地で、そしてライブ配信を通じて、南葛SCを応援してくれている皆さんが、『楽しいな』『ワクワクするな』という試合を展開したい。見ている皆さんにそう思ってもらえている時は、きっと僕らもサッカーを楽しめている瞬間だと思いますし、その積み重ねが、最終的に結果にも表れてくると思うんです」

 今シーズンの南葛SCの目標はJFL(日本フットボールリーグ)昇格。加藤は、目標達成に向けた“可能性”に触れながら、こう意気込みを語る。

「今だって可能性がゼロというわけではないですし、可能性が残されている限り、僕たちは挑み続けます。次節の東京ユナイテッドFC戦以降、上位へと進出していけるように、1試合1試合全力で戦うつもりです。僕はDFとして、まずは失点しないよう守備面のプレーに集中します。その上で、セットプレー時には得点にも絡み、勝利に貢献できるようなプレーをしたいと思っています」

 挑み続ける――。東京ユナイテッドFCとの関東リーグ1部後期2節は、7月23日17時半から始まる。

大会:関東サッカーリーグ1部後期2節
日時:2023年7月23日(日)17:30キックオフ
対戦:東京ユナイテッドFC vs 南葛SC
配信:https://www.youtube.com/watch?v=RnOkOdZXFOs