2023/6/23 21:01
南葛SCにとって、2023シーズンの全国社会人サッカー選手権大会（全社）での戦いは、関東予選決勝で幕を閉じることとなった。デイビッソンは、「先日の試合で勝つことができず、全社本戦に進めないことはとても残念です」と素直な心境を口にし、こう続ける。
「個人的に、これはサッカーというスポーツが持つポジティブな一面だと思っているのですが、あの敗戦から1週間後、僕らは目標達成に向けた大事な試合に再び臨むことができます。心のなかに悲しい気持ちが残っているのは事実です。でも、次の試合で必ず勝ち、その後も勝利を積み重ねていくことで、自分の気持ちも和らいでいくと信じています。だからこそ今は、24日の東京国際大学FC戦のことだけに集中しています」
月曜日のオフを挟み、チームは6月20日から練習を再開。実戦形式のメニューでは、1プレーごとに選手同士が言葉を交わし、動き方の確認をしたり、それぞれの要求を伝え合う。短いダッシュを何本も行うサーキットトレーニングでは、ともに大きな声をかけ合いながら、ハードな走り込みを全員で乗り切った。高木監督が言う。
「選手たちには本当に助けられています。監督交代のときもそうでしたが、一人ひとりが力強く、気持ちを奮い立たせて練習に取り組んでくれています。もちろん、内心的にはかなりショックを受けているはずですが、そういう姿を見せることなく、各自が高いモチベーションでやってくれている。この雰囲気のまま、東京国際大学FC戦に臨みたいと思っています」
東京国際大学FCは、昨シーズンの関東リーグ2部で2位となり、今シーズンから関東リーグ1部を戦っている。昨シーズンはカテゴリーこそ違ったものの、南葛SCは全社関東予選の準決勝で東京国際大学FCと対戦。敵地で行われた一戦は、相澤祥太の豪快なミドル弾が決勝点となり、南葛SCが1-0で勝利を収めている。また、2年前の関東リーグ2部では、前期7節（アウェイ）が0-2、後期7節（ホーム）が3-2と、1勝1敗の五分だった。今節に向けて、高木監督も過去の対戦成績に目を向ける。
「東京国際大学FCさんとは毎年対戦させてもらっていますが、いつも接戦になるので、今節も難しい試合になると想定しています。それでも、僕らとしては技術、走力、戦い方など、すべてにおいて相手を上回ることができるよう、最善を尽くすつもりです」
リーグ戦は残り12試合。今節以降は7週連続で試合が開催される。今後の戦いに向けて、高木監督は選手たちと改めてイメージを共有したという。1週間単位で行う対戦相手の分析、チームとしての準備をこれまで以上に綿密に行い、この先のすべての試合で勝利を収めること。そして、最終的にはリーグ優勝を果たし、全国地域サッカーチャンピオンズリーグへの出場権を獲得すること。
その初戦となる東京国際大学FC戦を前に、デイビッソンはファン・サポーターに向けてこのようなメッセージを口にした。
「僕は、ファン・サポーターの皆さんのことを本当に頼りにしています。チームにとっては、皆さんの声援が何よりも大きな力になるからです。ぜひ24日も、試合会場やライブ配信で南葛SCを応援してください。そして試合後には、一緒に勝利を喜び合えることを祈っています」
高木監督は「全社で敗退し、皆さんには残念な思いをさせてしまい、本当に申し訳ないと思っています」と切り出し、南葛ファミリーに対して言葉をつないでいく。
「24日の東京国際大学FC戦は、『南葛SCとしてもう一度前に進んでいくんだ』という気持ちや姿勢を、皆さんにしっかりと示さなければならない試合。そのような位置づけの試合ながらも、これまで同様にピッチで戦う選手たちを応援していただけたら本当にありがたいです。クラブが掲げる目標を、南葛ファミリー全員で達成したい。ぜひ今節とともに、シーズンの最後までチームを後押ししていただけたらと思っています」
もう一度前に進んでいく――。東京国際大学FCとの関東リーグ1部前期7節は、6月24日18時から始まる。
大会：第57回関東サッカーリーグ1部 前期7節
日時：2023年6月24日（土）18:00キックオフ
対戦：南葛SC vs 東京国際大学FC
会場：葛飾区奥戸総合スポーツセンター陸上競技場
配信：https://www.youtube.com/watch?v=syig1zcgHEM
試合イベント情報：https://www.nankatsu-sc.com/39515.html
