※前後半40分

　関東サッカーリーグ1部は、5月27日の前期6節をもって約1カ月の中断期間に突入。リーグ戦の合間を縫うように、この日からは全国社会人サッカー選手権大会の関東予選が始まった。
　
　南葛SCにとっての初戦、F組準決勝の相手は、神奈川県社会人サッカーリーグ1部に所属するイトゥアーノFC横浜だ。関東リーグ1部から見れば、神奈川県リーグ1部は2つ下のカテゴリーに位置する。だからといって、選手にもスタッフにも油断する様子は見られなかったものの、南葛SCはキックオフ直後に出鼻をくじかれる。2分、CKから先制点を献上し、開始早々からリードを許す展開を強いられた。
　
　雨による難しいコンディションのなかでの一戦となったが、南葛SCはショートパスとミドルパスを織り交ぜながら、選手一人ひとりが連動。時間を追うごとに、着実に主導権を握っていった。
　
　19分には、熊川翔のセンタリングを奥原零偉が頭で合わせて同点に追いつく。その後も26分、31分に追加点を挙げ、40分ハーフの前半を3-2で折り返した。さらに、後半開始1分には、左サイドで野村海と奥原がつないだボールを、大前元紀が冷静にフィニッシュへと持ち込み、いいリズムで得点を重ねていった。
　
　一方で、リードを2点差に広げながらも、56分の3失点目以降は相手に押し込まれる苦しい時間帯が続いた。1得点1アシストの奥原は、「開始早々に失点してしまいましたが、焦ることなくじっくりと試合を進めていくことができた。この点については、プラス要素と捉えてもいいのかもしれません。ただ、1試合で3失点を喫していますから、チームとしてまだまだ詰めが甘いなと感じています」と、反省の言葉を口にした。

▼第59回 全国社会人サッカー選手権大会関東予選会　トーナメント表
https://kanto-fa.jp/info/?p=6168

▼試合日程・結果
https://www.goalnote.net/detail-schedule.php?tid=14910