南葛SCウイングスにとっては、開幕戦から3試合連続となるホームゲーム。今節は筑波大学を奥戸総合スポーツセンターに迎えた。
　
　立ち上がりから攻守両面で積極的な姿勢を見せる南葛SCウイングス。前線から果敢にアプローチを仕掛け、パスの出しどころを絞ってインターセプトを狙う。相手のロングボールに対しては最終ラインの面々が力強く跳ね返し、中盤の菅野永遠、小島さつきを中心にスピーディーにルーズボールを回収した。
　
　マイボールの時間帯は選手同士が適切な距離間でポジションを取り、縦・横それぞれの関係性で連動したプレーを披露。前線の広瀬永里香と高原麻実を起点にボールを収め、右サイドの堤夏穂と瀧澤璃麻、左サイドの佐藤幸恵と中谷汐音らが関わり合いながら相手陣内深くへとボールを運んでいく。
　
　試合中に数多くのチャンスを創出したことは、公式記録のさまざまなデータにも表れている。なかでもシュート数は、開幕戦が6本、前節が8本だったのに対し、この試合では20本を記録。筑波大学のシュートを3本に抑えて無失点で切り抜けられたことも含め、90分間を通じて南葛SCウイングスは主導権を握りながら試合を進めていった。
　
　12分に高原が決めた今シーズンのチーム初ゴールとなるPKを皮切りに、その後は菅野、広瀬が続いて合計6ゴールをマークした。2021年に関東女子サッカーリーグへ戦いの場を移して以来、1試合における最多得点を更新した南葛SCウイングス。次節は5月13日に敵地でVONDS市原FCレディースと対戦する。