昨シーズンに続き、南葛SCウイングスにとって2度目となる関東女子サッカーリーグ1部での戦いが幕を開けた。辛島啓珠監督体制2年目となる今シーズン。開幕戦の相手は昨年末から今年1月まで開催された皇后杯で、なでしこリーグ1部のチームを3度にわたって撃破し、WEリーグ勢と並びベスト16まで駒を進めた早稲田大学だ。

辛島監督は4-2-3-1の布陣を採用し、センターバックに鈴木紋伽、中盤の右サイドに会沢日花里という2人の新加入選手を起用。早稲田大学のキックオフで始まった試合は、時間が進むにつれてアウェイチームが主導権を握っていく。ウイングスは押し込まれる展開が続き、何度かペナルティーエリア内への進入を許して決定機を作られた。それでも、1トップの広瀬永里香が体を張って前線でボールを収め、左サイドの石倉花純が積極的に相手ゴールへと迫ってシュートを放った。

後半も主導権を握ったのは早稲田大学だった。後半だけで自チームの約4倍にあたる11本のシュートを許したウイングスだったが、好セーブを披露したGK高橋純佳、最終ライン中央の人見のどかと鈴木らを軸にゴールを守り切った。79分には、自身のプレースタイルを「点も取るDF」と表現する新加入の相田さくらを最前線に投入。相手選手2人の間をパワフルに突破してシュートに持ち込むなど、短い出場時間ながら持ち味を発揮した。

最終的に開幕戦はスコアレスドローで終了。前期2節は、4月23日に奥戸総合スポーツセンター陸上競技場で東京国際大学と対戦する。