2023シーズンの関東サッカーリーグ1部は、ここから後半戦に突入する。前期同様、後期も初戦の相手はVONDS市原FCだ。
　
　両チームとも強い風にリズムを崩され、前半は一進一退の攻防が続く。シュート数は南葛SCの1本に対し、VONDS市原FCは2本。お互いに決定機を作り出すには至らなかった。
　
　後半立ち上がりからしばらくは、南葛SCがボールを握って攻勢を強めていく。47分には、右サイドを駆け上がった熊川翔から中央の玉城峻吾へボールが渡る。玉城はダイレクトでゴール前へ送り込み、関口訓充を経由したボールは、ゴール前までオーバーラップした新井博人の足元へ。新井の鋭いワンタッチシュートはGKのセーブに遭ったものの、後半早々にビッグチャンスを創出した。
　
　一方、時計の針が後半半ばに差しかかるあたりからは、徐々に守勢に回るシーンが増え始めた。結果的には、最も警戒していた試合終盤に決勝点を献上。同じく0-1で敗れた前期1節の85分に続き、この日の失点は84分という時間帯だった。試合後、玉城が「相手にとっては狙いどおりの展開だったと思う」と話せば、加藤威吹樹もこう口にする。
　
「後半の最後の時間帯にVONDS市原FCが強さを発揮することはわかっていたので、より気を引き締めなければと思っていたのですが……」
　
　これで南葛SCはリーグ戦10試合を戦い、4勝1分け5敗、勝ち点13で6位にランク。次節は勝ち点1差の5位東京ユナイテッドFCと対戦する。