2023シーズンの前期最終節は、敵地で流通経済大学ドラゴンズ龍ケ崎と対戦。前節に続き、南葛SCのゴールを守るのは飯吉将通だ。ここまでチームが挙げた3勝のうち2勝に貢献しており、本人にとっては、南葛SC加入後初めてとなる2試合連続先発出場となった。
　
　南葛SCは序盤から主導権を握り、着実にチャンスの数を増やしていく。7分には下平匠がゴールまでおよそ50メートルの位置からロングシュートを放ち、14分には関口訓充が決定機を迎える。
　
　均衡を破ったのは19分。大前元紀のCKをファーサイドの玉城峻吾が右足で合わせる。GKが弾いたボールをエリア内でデイビッソンがキープし、足の裏で後方へ転がして新井博人へパス。タイミングよく走り込んだ新井は、利き足の左足を豪快に振り抜いて、ボールを相手ゴールに突き刺した。39分には、楠神順平が獲得したPKを関口が決めてリードを2点差に広げている。
　
　後半もデイビッソン、大前、奥原零偉らがチャンスに絡み、フィニッシュまで持ち込む。また79分からは、佐々木竜太が出場。前期3節（2023年4月16日）以来、約3カ月ぶりの公式戦出場となった背番号20も、果敢にゴールを狙っていった。
　
　90分間を通して、安定したゲーム展開が目立った南葛SC。試合後には飯吉も、「ものすごくいい出来だったわけではありませんが、大きなピンチもなかったし、チームとして決めるべきところをしっかり決めることができ、2-0というスコアで終えられた」とその戦いぶりを評価した。