全国社会人サッカー選手権大会の初戦。南葛SCは四国サッカーリーグで無敗優勝を成し遂げたFC徳島と対戦した。今夏加入した赤﨑秀平が初スタメンを飾り、宮澤弘が3カ月ぶりに先発復帰。声出し応援が可能となったこの試合では、遠く葛飾から駆け付けたファン・サポーターを中心に、試合前から選手たちを鼓舞する「南葛コール」が青空に鳴り響いた。
　
お互いに序盤から思うようにリズムをつかむことができず、相手陣内までボールを運ぶものの、決め手に欠く膠着状態が続く。南葛SCにとって1本目のシュートは28分。関口訓充の右サイドからのクロスを、ベガルタ仙台時代にもチームメイトだった赤﨑が頭で合わせる。このボールはバーを越えていったが、その後、南葛SCはスピーディーな攻守の切り替えとルーズボールの回収で先手を取り、徐々に主導権を握り始めた。
　
36分、南葛SCが均衡を破る。右サイドでドリブル突破を図った関口が、相手選手に倒されてフリーキックを獲得。関口自らが蹴ったボールは、ふわりとした軌道でファーサイドへ向かう。両チームの選手が密集した混戦の中、宮澤が中央へボールを折り返すと、ゴール前へ走り込んだデイビッソンがフリーで蹴り込んだ。
　
森一哉監督は、50分に長谷川悠と森山翔介、54分に安羅修雅と下平匠を投入。途中出場の選手たちが躍動し、攻撃の勢いが加速していく。特に左MFに入った安羅は、キレのあるドリブルと効果的なポジショニングで数多くの決定機に関与。追加点こそ挙げられなかったものの、終盤には経験豊富な今野泰幸や長谷川が巧みに時計の針を進め、1-0で2回戦進出を決めた。
　
次戦は10月16日。1回戦で中国リーグ王者・福山シティFCを破った宮崎県のヴェロスクロノス都農と対戦する。

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— 南葛SC｜Nankatsu SC (@nankatsu_staff) October 15, 2022